2016年12月28日水曜日

「鋳型」の浄化方法 その3 ストーリーではなく、内側で起こる感情、感覚が重要

通常、人は人生において何かが起こったり、
何かを体験すると、
そのストーリー(物語)の方を非常に重要視します

「あの人がどうしたこうした!」
「あれこれこういうことが起きた!」

そして、
そのストーリーを体験していると信じています

そのストーリーに意味づけをし、
そのドラマに熱中しています

人がどれほど熱心にそのストーリーを語るか、
そして、そのストーリーに固着しているか、
誰しもが知っていると思います

今の人生を楽しむという観点からは、
それも悪いことではないでしょう

ですが、
パーソナリティの浄化という観点からすると、
本当に重要なのは、
その外側で起こっているストーリーではないのです

本当に重要なのは、
あなたの内側に起こっている感情、感覚なのです

相手を変え、
ストーリーのバリエーションを変え、
あなたの中の同じボタンが押される

問題は、
ストーリーではなく、
ボタンを押されることによって出て来る、
あなたの内側の感情、感覚なのです

つまり、
ある特定の指向性を持つインプットに対して、
いつもある一定の反応、つまりアウトプットが出て来る

私たちが本当に体験していると言えるのは、
実はそのアウトプットなのです

もとより、
あなたの目を通して映る他者の行為は、
あなたのフィルターを通って映し出されるものです

それは事実であるかもしれないし、
事実ではないかもしれない

ほとんどの場合、
事実とはズレがあるでしょう

たとえば、
誰かがあなたを愛しても、
もし、あなたが愛されることを拒絶していたら、
あなたはその愛を受け取ることができず、
他の何かと解釈してしまう

「私は愛されない」と深いところで信じていたら、
どんな愛の行為も本当には受け取ることができず、
いつもあなたは、
「あの人も、この人も私を愛してくれない」と思い続けます

もし、「こういう形」だけが愛の行為と信じていたら、
誰かが違う形であなたを愛しても、
あなたはそれを愛だとわからないのです

目覚める前の私たちは、
他者の行為を、気持ちを本当に直接に体験しているとは言えないのです

ですが、
私たちは内側で起こっている感情や感覚は、
私たちが直接体験しているものです

そして私たちは、
何回もの生を通して、
ありとあらゆるストーリーを通して、
その感情、感覚を体験し続けています

自分の内側を観察して、
そのしくみを熟知していくことが必要なのです

だから、
自分の内面を観察する際に重要なのは、
外側のストーリーに気を取られるのではなく、
内側で体験する感情や感覚に焦点を合わせることなのです

私たちは、
そのように内側を深く探究していくのです

それが理解できた時、
外側の具体的なストーリーがどうであるかは、
あまり意味をなさなくなります

あなたは、外側に気を取られず、
直接内側に入っていくことができるようになります

直接、
自分自身と向き合うことができるようになるのです

それができるようになって初めて、
パーソナリティの浄化を始められるようになるのです
















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